新規事業とは何か
新規事業というのは、新たな芽を見つけて育て、そしてそれを会社の柱とすることだ。では、その種は必ずしもどこかで手に入るというわけではない。
とびきり上質な柱を手に入れるためには
・未開の地へ赴き
・ここで探すと決断し
・芽を探して育て
・大きな木になるまで雑草を取り除く
という作業が必要だ。ある日は枯れかけて、ある日は元気な日もある。こうしてコツコツと芽は大きくなる。毎日見てるとちっとも成長していないような気がするかもしれない。
事業というものは思っているよりもずっと時間がかかる。ぼーっとしていると、すぐに時間が経ってしまう。
かたや、とびきり優れた山(事業領域)や芽を見つけると、驚くほど速く成長する。これはあくまで偶発的なものなので、必ずしも上手くいくとは限らない。じっくりと、しかし迅速に育てていかねばならない。
事業投資において、待つということは非常に重要だ。会社というものは、木の年輪が増えていくように、じっくりと時間をかけて伸びていくものだ。
もちろん、その速さは山によっても全然違う。芽との相性もある。不安と無力感は常にあるものだ。
成功ってなんだろう
キミは、別に優れた資格とか持ってない。医者でもない。やりたいことをやりたいようにやっているだけだ。
だから、この先どうなるかは全くわからない。明日駅前で野垂死んでいるかもわからない。しかし、少なくともキミが、町で一番のケーキ屋さんか、電気屋さんか、はたまたパン屋さんか、家具屋さんなら悪いことにはならないだろう。
そして、後続の経営者・投資家に一つ助言するとすれば、必ずしも「リスクとリターンは反対の関係にはない。だから好きなことを好きなようにやればいい」ということだ。
リスクがでかいとリターンも多いのはゲームの中だけだ。あれは嘘だ。世の中には少ないリスクでリターンを多く得る方法がたくさんある。あなたが町の中で少数派であり続ける限り、絶対に市場はあなたを裏切らない。
市場は多数派で、かつ誠実でなく、忍耐力・能力・集中力がないものに非情だ。好きなものがあるキミは、あとは誠実であることだけが最低限必要だ。あとは自分の信じることに誠実に向き合えばいい。自分の心に嘘を付いてまで、やりたくないことをやらなくていい。やらなくていいことまでやらなくていい。欲しいものはぜんぶ欲しがっていい。ただし、変わり者であることを恐れてはいけない。とびきり少数派で変人な方がいい。頭のネジが外れていると言われるくらいがいい。言われないなら、まだ研鑽が足りない。
ただ、信じることを自分の心に正直に、誠実に、納得行くまでやり通すことが大事だと思う。