大原則:1人で始めよ
これからの話は「事業は1人で始める」ってのが大前提。
僕は起業は絶対に一人で始めるべきだと思う。一人だと意思決定が速いから。2件目の事業とか、合資とかそういう例外はある。だけど学生の最初のスタートアップは一人で始めるべき。
少なくとも起業1年目、会社という組織がどうやって回っているのか調べるため、登記・会計くらいは自分でやっておくといいと僕は思う。
あくまで僕の体験だけど、登記なんて定款作って最寄りの公証役場と法務局に持っていくだけだったし、会計なんてExcel使って秒で終わった。
とくに会計の知識は大事。
会計が分からないぼくの知人の会社はいま潰れかけてる。今は辛うじて生き残っているけど、そのうち潰れるんじゃないだろうか。
Uberの配達組織では自動車を毎日2千円(自費・駐車場は自宅)で従業員にレンタルさせているらしい。週5で働くと年間50万円かかるけど、中古車買えば年間10万円で済むと思う。レンタカーってそういう使い方するものじゃなくね?
このように会計を知らないと、特大の地雷を踏み抜く確率が高まる。
法人作ってすぐ、月ウン万円でコピー機リースするのは勿体無いし、オフィスを契約することは別荘を買うことと同じだと僕は思う。自分の家でやれば家賃0円なのに。
会計にせよ、人員にせよ「小さく始めて大きく育てる」というのが最初期の大原則。
仲間は偉大だぞ
で、ここまでは前置きで、ここから年商1,000万円が見えてきたときの話。
当たり前ですが、1人で始めた事業にもいずれ仲間ができる。この仲間というのは「仲間募集!ベンチャーで働きたい人来たれ!」って喧伝して集めるのではなく、自分が志を抱いて頑張っていたら、自然と集まってくるもの。僕も2年くらい何も分からず走っていたら、周りに仲間ができた。
転校してすぐのときは、全然友達いないでしょ。でも1年もすれば結構親しい友達ができる。あれと同じ。いつの間にか周りに仲間ができる。最近、仲間は偉大だなと思うようになった。
例えば、僕も最近ネットワーク事業で「AS番号取って自分でISP(プロバイダ)運営したい」と考えたのだけど、採算が合わなくて挫折しそうになった。
だって10G回線のトランジット料金(1Gコミット)だけで、月20万円かかるんよ? 札幌から東京にMPTCPでアクセスしても、東京拠点の家賃・回線代金等を入れると、諸々の経費が合計月40万円ほど。
「年40万」じゃなくて「月40万」ね。それをお客さんにいくらで売るんだって話よ。
フレッツと同じでシェアドアクセス型で、32分岐させると仮定して1人あたり原価が月1万円、僕らの利益を乗せて売値は1人あたり月に2万円だとする。通信大手S社の運営するN光10Gは同じ札幌市内でも月5,600円。大手S社の方が僕らより品質良くて安いけど、どうやって採算取るん?
ってなわけで、諦めそうになって割と全面撤退を考えていたんだけど、そのときISP事業を立ち上げようと共に話していた仲間の一人(高校生)が「やっぱやってみたいんで、せめて全事業者の見積が揃うまではやりましょうよ」と言ってたので、もう少し続けてみることにして、調査を続けた。
すると、つい最近出た情報で、SINET6が民間向けに共同利用のテストの一環で、トランジットしてくれるという話が見つかった。僕たちはまだ全員学生で、僕の家も大学から徒歩7分くらいのところにあるから「これなら全然費用負担できるぞ」という話になって、本当にAS番号を取ってIPアドレスも1,024個くらい買ってきて、自立システムを運営することになった。
このように不思議なことは起きるので、継続することは大事なんだなって思う。継続するためには、挫折しそうなときに構ってくれる仲間(Geek)が大事なのだ。
おまけ:人脈は大事
おまけ話。
ぼくみたいな学生が、本当に0→1(※)で事業を立ち上げる場合、新規営業をする時間など存在しないので、困ってる人(=見込顧客)とのご縁を運んできてくれる人が大事だと思う。この1年間の契約はほぼ紹介だったので、人脈は大事。
なお最近は、物流関係で面白そうな話を持ってきてくれる人も近くにいるので、そちらも楽しみなのだ。
※ 0→1:
学生ゆえ、前職の経験を生かしたわけでもなく、資金も3万円くらいしかなかったし、僕はとくに商売の家系でもなかった。ただし、自分で言うのは何だけど、僕は特定分野で尖った(尖り過ぎて使い道もなかった)技術を持っていたのと、その分野ならオタクトーク(自称)できるくらいの知識と熱意は持ってた。あと成功要因の一つとして、競合他社のやり方見てパクったりは結構してた。