俺たちには熱意しかない

俺たちは資本主義ゲームにおけるレベル3~5くらいの存在である

資本主義ゲームというのは、財力に応じて挑戦できるダンジョンが決まっている。ちなみに俺たちは雑魚だ

通信インフラ業界において、おおよそのレベル感では下記の様な感じだ。


資産100万円くらいの雑魚【=レベル3】

こいつらが出来ることはせいぜい

・LANケーブル配線
・SOHOネットワーク構築

程度だ。


資産1000万円クラス【=レベル5】

このクラスでかろうじて「会社」の形を保ったナニカになれる。例えばこのクラスで出来ることは

・東京でVM(バーチャルマシン)、サーバ賃貸
・光配線
・公道への配線(電柱)
・地方ISP

等である。


資産1億円以上【レベル10以上】

最後に、資産1億円以上だ。

【1億円:レベル10~】
・下水道や洞道への配線

【10億円:レベル30~】
・東京(大手町)~大阪(堂島)等の国家縦断クラスの配線
・まともなレンタルサーバの提供

【100億円:レベル100~】
・鉄塔や基地局を保有する形態の、無線を用いた携帯電話通信


レベル100クラスの企業でやっと、「楽天」とか「ソフトバンク」とか大体どこかで聞いたことあるレベルである。

逆に、このクラスになると、レベル3~5くらいの雑魚どもと同じダンジョンで戦ってもほぼ経験値が入らない。雑魚共と案件の取り合いになる事はまずない。そこは安心していい。


雑魚はどう勝つか

ハッキリ言ってレベル3~5の雑魚クラスだと、個人レベルでも同程度のやつがうようよいる。つまり、ライバルが1億人くらいいると思っていい。

そこから地域を絞って、業種を絞って・・・としても少なく見積もっても30社はあるだろう。

じゃあこの並み居るライバルにどう勝つか。そう、俺たちには熱意しかないのだ。勝つのは簡単だ。

1.目標を決める

(俺の場合は)結局ここまで3年くらいかかったが、情報通信業界でやって行く、すなわちストック収入が主流の生活必需フィールドで戦って行くという事を決めるという事だ。

2.十分な情報を集める

業界の情報は3年もやってればもう十分に持っているだろう。個別の案件の情報はこれはもう、案件ごとに必死に集めるしかない。

3.今出来ることを、やりまくる

あとはひたすらプレゼンしまくる。この商品が良いという事を自ら毎日使って納得し、ひたすら売り込みまくる。技術を磨き込む。


ここで勘違いしてはいけないのだが、お客さんが俺たち雑魚を選んでくれるのは理由があるからだ。それは

・20代か30代の場合は熱意
・40代か50代の場合は前職の人脈キャリアノウハウ
・60代以降は経験か、お金

などの理由によるものだ。なんとなく一生懸命やってる人って応援したくなるよな。「ここまでやるのか・・・」「これは絶対に勝てない」とライバルがドン引きする位でいい。とことん自分のビジネスを極めた方がいい。

真の「差別化」の境地まで至ると、もはやその仕事は「普通の工事」にしか見えない。俺たちは通信インフラを極めすぎた結果、NTTと同じケーブルと工法を用いた工事にたどり着いた。もはや、一般人にも馴染みのあるという意味で「普通の工事」である。

勘違いするな。「普通の工事」とは、レベル10以上の強敵と同水準か、それ以上の品質でサービスを提供できることである。

ちなみに20代・30代の熱意というものは、50代・60代の爺さん達には中々得難いものだ。いつの時代も若者がなんでそんなに夢中になっているのかは老人には分からないものだ。だが、かつて情熱を持ち、夢中だった人ほど現に成功している(社会的に高い地位にいる=金を持っている)確率が高く、実は彼らに気に入ってもらって俺たちの商品を買ってもらうのが非常に賢明な戦略だ。必ずしも全員でなくていい。情熱に共感してくれる人だけでも十分にお前は食っていける。


競合の雑魚共をぶっ殺せ

どうやら物騒なタイトルだが、本当に人を殺してはいけない。あくまで比喩である。

ただし、心がまえは本当に「ぶっ殺す」つもりでいてほしいのである。

自社商品は競合をぶっ殺すつもりで作るべきであるし
役務のプレゼンは競合の粗悪品を破壊するつもりですべきだし
事業主は下手したら死人が出るんじゃないかというレベルで働いていい
・(現実的な見極めの下)出来ると判断したことは出来るまでやっていい

事業主とは自由なのである。自由という事は、いくらでも責任を取って良いのである。どんどん目の前の責任を果たすべきだし、人々にもっといい暮らしを提供すべきである。

やるべきことを見つけたら、もっと働け。出来ることは出来るうちにやった方がいい。いま働かないと後悔するぞ

例えば飲食店や不動産業の場合、出店前に次の事位は知っておくべきである。

・少なくとも20~30社の競合の情報は調べたか?
・競合の客単価は?
・競合の客の入り具合は?

レベル99以上の大手(コンビニ等)はもっと緻密に顧客調査をやっているぞ。奴らは店舗を出すときに周辺の民家はどれ位あるか、どれくらい人間が通るか、近隣施設は? など、かなり綿密に調べている。


少数精鋭ということ

少数精鋭ということは、レベル10以上の中堅と少なくとも同レベルで戦うということだ。ただし、一個だけ安心していい材料(朗報)がある。それは

俺たち個人の総合戦闘力は、大手企業のうちの1人の戦闘力を遥かに上回る

ということだ。ただ、大手に勝つには、大手のジジイ共に出来ないことをやってのける必要があるというだけだ。それはスピードだったり、品質基準だったり、勤勉さだったりする。労働集約で済む規模のうちは、ランチェスターの一次法則通りに各個撃破としてもいい。

速くやれ、今すぐやれ
必ずやれ、出来るまでやれ、約束を必ず守れ
ひたすら勉強しろ
・時に地域や客層を絞って各個撃破戦にしてもいい。

折に触れて「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」「なぜ?を5回繰り返せ」など、品質に関する企業の文化を隅々に至るまで浸透させ、それを競争力の源泉とせねばならない。

自分よりちょっとだけレベルの高い奴を狩り続けろ。これは穏やかな戦争ゲームだ。狩り続ける限り、俺たちは必ず勝てる。

このゲームは脳がちぎれるくらい考えれば相対的に必ず勝てるように出来ている。


おまけ

某ダイヤモンド社のメディアで紹介されていた『天国おじい』は今年最も読んで良かった本の一冊である。嘘偽りなく。

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カテゴリー: 経営

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