誠実さ、有能さ
自分がどうしても許せない出来事を振り返ると、信義誠実にもとる行動に憤るケースが多いと思う。というかむしろ、それしかない。
正直に言うと、自分はかなり人に優しいし甘いと思う。人には言わないけど。ただし、それを良いことに、自分の持った金銭や経済的利益の供与を目的に寄ってくる人間がいる。
そういう奴は嫌いだし、そして、はっきり言っておっさんにもなって、身分も資産もない奴にはしょーもない奴が多い(もちろん全員が全員そうではないと思う)。立派な言葉に行動が伴わない奴はクソだ。
どうも会社をやり始めてから、そういう人間に営業で当たることが多くなった気がする。wikiの頃から社会には人から取っていく奴らばかりだと知っていたけれど、そういうのが標準の状態で全てが始まると、流石に精神的にキツいものがある。
いろんな奴がいる。
・営業で、散々やらせるだけやらせて、結局発注しない奴(しかも「発注したい」とか下手すれば録音してれば戦って勝てるレベルの失言をする無能までいる始末)。
・立派な言葉と、実際の行動が一致しないやつ
・他人に損害を与える嘘をつく奴
ぼくは無能は嫌いだが、信義誠実にもとる行動をして、結果的に損害を与えてくる人間はもっと嫌いだ。タダ乗りしたり、周りでニヤニヤして楽しんだりしている奴は一番嫌い。
その意味では僕は割と「正しさ」を求める人間なのかもしれない。
人間の本性を見る
男の給料日前と、女の生理前というのは、男女関係で相手の出方の見方を見る絶好のチャンスとされている。
相手の価値観と許容度を計りたいときは、今までの人生で最も許せなかったことを聞けばいい。
人間の本質は、言葉よりも行動。良い時よりも悪いときを見たほうがいい。目下の人への接し方、他人から聞く幼少期の話には本質的な性格が出る。
暇な時に何をするか。お金を欲しいだけ稼いだら何をするか。好きに使える時間が1ヶ月あったら何をするか聞くのもいい。「金」が最終目的かつ原動力で動く奴は使えない。せいぜい日雇いが限度。
面接なら、失敗談とどう這い上がってきたかをパワーポイントにまとめさせて聴くのもいい。ITスキルも同時に見られるし、努力もわかる。
誠実な人や本当に困った時に助けてくれる人など、優れた人脈を持っている人のところには益々優れた人が集まる。上がっている株は上がり続けるし、好調な人は伸び続ける。
ゴミはいくら集めてもゴミのまま。カスみたいな人間は、本当にどこまでも果てしなく愚かで、際限なく人を巻き込んで何もかも奪い続ける。人間の愚かさは無限大。困っている誠実な人を助けられないことは、よくないことだ。
しかし、(人・ビジネス・株など何かの専門分野であっても)見る目がある人には一生付いていきたい。困った時に助けてくれる人とはより長く関係が続くし、そういう人と一生付き合いたい。
これは全員と仲良くしていた僕の悟りだが、全員と仲良くする必要はない。幼少期は大して個々の差はないから、みんな仲良くすればいいけれど、大人はそうではない。何かをやりたい奴はもう既に始めている。それか見つかってないだけ。
一本のホームランを打てば、極端な話、あとは全部見送っていい。一人だけ、大切にしたい人が見つかれば、あとのことはどうでもいい。これは、ビジネスも株もそう。
おまけ:赦すということ
カトリック系の中高の出身なので、「赦す」という言葉がずっと気になっていた。これは「許す」(やっていいよと許可する)とは違う。
起きてしまった過ちはなかったことにはならないが、そこからどうするか、どうやってプラスに持っていくか考えろ ということなのだと思う。
最悪なとき、どうするか。次の最善な一手は何か。それを考えることが最も重要だ。